1.目的
メンズメイク検定1級では、セルフメイクの応用の技術が身に付いていることを確認します。
①難易度の高いテクニックを扱えるようになる
②メイクで印象を自由に表現できるようになる
2.方法
・試験はオンラインまたはオフラインで行います。
・メイクはベースメイク、アイブロウ、アイメイク、リップメイクの4つの観点から評価いたします。
・アイブロウ、アイメイクについては『メンズメイク検定1級教科書』(以下「教科書」)に取り上げられている10パターンのメイクより、1パターンを試験課題として選定いたします。
・ベースメイク、リップメイクについては教科書に記載のハイ-テクニックより、試験課題として要素を選定いたします。
・指定したパターンのメイクポイントを踏まえたセルフメイクを行なっていただきます。
・セルフメイクは「5.評価方法」を参考に評価を行います。
3.持ち物
●試験で使用できるコスメ一式
※試験内容を考慮して自己責任で用意してください。
例)
【ベースメイク】
下地、リキッドファンデーション(クリームタイプを含む)、コンシーラー(形状は問わない)、ルースパウダー
【アイブロウ】
アイブロウペンシル、アイブロウパウダー
【アイメイク】
アイシャドウ(パウダー:4色パレット)、アイライナー(ペンシル、ジェル、リキッド)
【シェーディング・ハイライト】
シェーディング(形状は問わない)、ハイライト(形状は問わない)
【リップ】
色つきリップ、グロス、ティント、口紅
【化粧用道具】
スタンドミラー(A4サイズ程度推奨)、リングライト(オンライン受験の場合必須)
スポンジ、パフ、ブラシ、ティッシュ、綿棒など
【その他便利なアイテム】
メイク落とし、フェイスタオル、髪留め類(ダッカール・ダブルピン・ターバン等を必要数)、手鏡
4.試験の流れについて
4-1.試験工程
①開場&準備開始 | 開始時間の15分前 |
②試験内容の説明 | 5分 |
③セルフメイク | 40分 |
④メイクチェック | 10分 |
⑤終了(合格通知について) | 5分 |
⑥完全撤退 | 10分 |
※試験時間の5分前には着席してお待ちください。
4-2.試験の進め方
始めに試験内容の説明と試験課題のメイクパターンを発表します。
試験時間になりましたら、号令と共にスタートし、フルメイクを40分以内に仕上げていただきます。
5.評価方法
評価の方法は2つございます。
メイクパターン | メイククオリティ | |
ベースメイク | ◯ | ◯ |
アイブロウ | ◯ | ◯ |
アイメイク | ◯ | ◯ |
リップ | ◯ | ◯ |
①メイクパターンの評価:教科書より抜粋したパターンを再現できているかを評価します
②メイククオリティの評価:【評価ポイント】を参考に評価します
5-1.メイクパターンの評価について
なりたい印象の表現度について、教科書で例示されているメイク要素が実現できているかを確認します。
アイブロウ、アイメイクは教科書に記載の10個のシチュエーションの中から1つのパターンを指定いたします。
ベースメイク、リップは教科書に記載のハイ-テクニックから要素を指定いたします。
※教科書におけるシチュエーションメイクのベースメイクとリップメイクは、モデルに合わせてメイクを施しているため、試験においてシチュエーションに則ったメイクを行うのは、アイブロウとアイメイクだけとします。
出題例
1.アイブロウ、アイメイクは教科書p9の「初デートメイク」を参考にメイクを施しなさい。
2.ベースメイクは教科書p48を参考に「丸顔タイプ」用のメイクを施し、質感をp58を参考に「ベイキング肌」を作りなさい。
3.リップメイクは教科書p61-p66を参考に、「くっきりした輪郭」「ナチュラルな色」「黄金比の縦幅」「切れ長口」「平行な口角」にしなさい。
5-2.メイククオリティの評価について
【評価ポイント】
ベース
[毛穴]頬、額、顎先の毛穴が目立たないように塗られているか
[輪郭部の馴染ませ]輪郭部分が馴染んでいるか
[色ムラ]色ムラがないか(濃淡、スジの残り、赤み、指紋など)
[小鼻周り]小鼻、目の際の細かい部分も塗られているか
[色選び]バランスの取りづら過ぎる色選びとなっていないか
[厚塗り感]全体が自然な厚さで塗られているか
[カバー]トラブルゾーンを隠せているか
[テカリ]テカリを抑えて、自然な肌状態になっているか
アイブロウ
[黄金比]眉毛の基本形が取れているか(眉頭、眉山、眉尻の3点)
[グラデーション]眉頭が濃くなり過ぎずにグラデーションになっているか
[左右差]色ムラがないか(抜けがないか)、左右の形、濃さが統一されているか
アイシャドウ
[ベースカラー]適切な範囲及び色を選んで塗れているか
[ミディアムカラー]適切な範囲及び色を選んで塗れているか
[メインカラー]適切な範囲及び色を選んで塗れているか
[ディープカラー]三角ゾーンに塗れているか
[ぼかし]ぼかせているか
[グラデーション]グラデーションになっているか
[色ムラ]色ムラがないか
[左右対称]形が左右対称か、色が左右統一されているか
[色の濃さ]違和感のない濃さになっているか
アイライン
[滑らかさ]ガタガタしてないか
[色ムラ]均一な濃さになっているか
[左右対称]左右対称か
[引く場所]まぶたの延長線として目尻部分に描けているか
[長さ]違和感のある長さになっていないか
シェーディング
[陰影]骨格を意識した位置につけているか(こめかみの上、頬骨の下、ノーズシャドウ、輪郭)
[馴染ませ]ぼかせているか、境目がはっきり出ていないか
[濃淡]ベースの色から浮いてないか
ハイライト
[高さ]骨格を意識した位置につけているか(頬骨、額、顎先、鼻筋)
[テカリ]テカって見えてないか
リップ
[色ムラ]色ムラがないか
[馴染み]自然に馴染んでいるか
[輪郭]はみ出てないか
6.受験案内
(試験方法)
1.実技試験はセルフメイクで行われます。モデルを用意する必要はございません。
2.メイクを制限時間内に完成させててください。
(試験開始までにすること)
1.見本動画やセルフメイク詳細を参考に、フルメイクを制限時間内に完了できるように準備していてください。
2.試験のアイブロウステップでは、各シチュエーション毎に異なったメイクをします。それを前提とした眉カットをしておいてください。
3.メイクをするためのスキンケアは開始前までに行っておいてください。
4.オンライン受験の場合、受験環境の整備をお願いします。詳しくは、試験規則の「オンラインの受験環境について」をご確認ください。
7.注意事項
・録画や録音をする可能性があることご了承いただきます。
・録画や録音はPRなどで公開用ではないことご安心ください。
・実技試験は原則としてグループ形式です。
・試験官の合図に従ってメイクステップを進めて頂き、進めている過程と仕上がりを確認します。
・実技で使用するメイク道具はご自身で用意頂きます。
・実技の正式な結果は1週間程度で通知します。合格判定の詳細は開示しません。
・合格基準は本ホームページで開示されている以外は開示しません。
・試験官への問い合わせや評価を固く禁じます。
・試験官が不快に感じた場合、法的に対処する可能性がございます。
・オンラインでメイクを行う際は、画面を見ていなくても構いません。(鏡を見ながらでよいが、画面外でメイクを行っている場合、他の人が施術をしているとみなし、失格になる恐れがあります。画面内でメイクを行うようにしてください。)
8.試験規則
(評価・失格について)
第1条
評価はチェック方式で行われ、試験官の裁量で行うことに同意頂きます。異議は受け付けません。
第2条
異議を唱えて進行の妨げを行う場合、他の受験者に迷惑が掛かります。
合理的な異議であったとしても協会として厳しい対応をせざるを得ないことご理解ください。
第3条
評価については開示できないことをご了承頂きます。
第4条
定められた制限時間を超えてもメイクを行なっていた場合は失格といたします。異議は受け付けません。
第5条
メイク道具はご自身でご用意ください。当日用意できておらず試験に対応できない場合は失格となります。
使用する物品に関しては「持ち物」をご確認ください。
第6条
失格となった方は、係員の案内に従って速やかにご退場頂きます。その場に残ることはできません。
第7条
試験中、開始の合図があるまでメイクを始めてはいけません。発覚次第、失格となります。
(個人情報について)
第1条
オンラインでの受験については、受験者をお呼びする時は受験番号で呼ばせて頂きます。
本名などが表示されないようにご注意ください。不手際で個人情報が漏れた場合、自己責任として協会としては保証致しかねます。
(オンラインの受験環境について)
第1条
オンライン受験の際は次の4つの条件を満たした上でご参加ください。
①光量、②光の角度、③十分な画質、④加工無し
①から③については、試験の評価に影響を及ぼす可能性があることをご理解くださいませ。④については加工が発覚次第失格となります。
第2条
顔のサイズと同じか、それよりも大きなリングライトを使用してください。リングライトの中にスマホを置き、スマホから真正面40cmほどの距離で実施してください。
第3条
iPhone8相当以上の画質の機器を使用してください。
例) 良い受験環境 悪い受験環境
第4条
受験者による録画は禁止です。発覚次第失格となります。